2012年10月30日火曜日

キシリトールガムは「補助的」に!

歯科衛生士の池上です。朝晩と気温が低く、ひと雨ごとに寒くなりましたね。
皆さんは、風邪などひかれていませんか?
さて今回は、キシリトールガムについて、ご報告してみます。

そもそも、「キシリトール」は、砂糖や果糖のような「糖」と似た構造をもつ「糖アルコール」です。
身近な食べ物としては、イチゴなどの果実にも含まれています。
ただ、摂取しすぎると、下痢などの症状が出やすいので、ご注意くださいね。

糖と糖アルコールの違いは、糖は細菌の出す酸の原料になるのに対して、糖アルコールは、酸の
原因になることはありません。

キシリトールが細菌の酸産生能力を弱め、、虫歯を予防することは実験で証明されていますが、キシリトールガムを噛むだけで、虫歯を完全に予防できるわけではありません。

ガムを噛むことで、唾液がよく出るようになり、再石灰化が促進され、虫歯が予防できる
メカニズムの一つです。


そもそも、キシリトールガムで虫歯を予防しようと思ったら、キシリトール含有100%のガムを、
一日7回前後、決められた量&時間(2粒×5分など)噛む必要があります。

これを毎日続けるのは、はっきり言って、普通に歯磨きを行うより難しいと思います。

ですので、キシリトールガムは「虫歯を予防するため」というよりは、「食べても虫歯にならない」
「何もしないよりはマシ」というように思うほうが良いでしょう。

わずか数%配合していても、キシリトール配合と、明記してありますので、摂取するならば、
勿論、キシリトール100%のものをお勧めします。
それ以外のキシリトールガムは、糖が配合されていますので、虫歯になります。ご注意くださいね。


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